2015年8月に読んだ本は、9冊でした。7月に管理系(テクニカルサービス)の部署に異動したので、それに関連する本を読んで勉強しました。
目次:
- 『図書館情報資源概論』
- 『電子書籍と電子ジャーナル (わかる! 図書館情報学シリーズ)』
- 『最初に読む会計学入門 (「即戦力」シリーズ)』
- 『「経理」がわかる引き継ぎノート ―先輩がやさしく書いた』
- 『蔵書の苦しみ (光文社新書)』
- 2015年8月に読んだ本一覧
『図書館情報資源概論』
「はじめに」にあるように、情報資源の種類・生産・流通・収集・保存・特質についての大略が述べられています。
そのなかで、とくに独自の商習慣をもつ出版流通について詳しく書かれています。また、「会計処理からみた図書館資料」(p.228-233)という項目もあり、異動したばかりの自分にとって勉強になりました。
本文に加え、注記もおもしろく、とても読みやすかったです。各章末の参考文献や巻末索引が充実しており、助かります。
図書館情報資源の種類
図書(1)構造
図書(2)流通
図書(3)管理
雑誌(1)商業雑誌
雑誌(2)学術雑誌
新聞
政府刊行物
ネットワーク情報資源
図書館業務と類縁機関の情報資源
コレクション形成(1)
コレクション形成(2)保存
学問の分野別特性と情報資源
1点、些細なことですが、アルファベットが大文字のところがあったり、「インパクト=ファクター」のようなカタカナの用語を「・」ではなくイコールでつないでる表現(著者または出版社の流儀?)が気になりました。
ちなみに、この本がおもしろかったので、著者が書かれている『図書館概論』も購入しました。
『電子書籍と電子ジャーナル (わかる! 図書館情報学シリーズ)』
電子書籍と電子ジャーナル (わかる! 図書館情報学シリーズ)
- 発売日: 2014/11/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
第1部が電子書籍、第2部が電子ジャーナルの2部構成です。電子資料の技術的なことから価格高騰の問題などの基礎知識がわかりやすく、コンパクトにまとめてありました。
目次は、下記の通りです*3。
第1部 電子書籍
第1章 電子書籍とはなにか 北克一(相愛大学)
第2章 メディアとしての電子書籍 海野敏(東洋大学)
第3章 電子書籍の技術 岸田和明(慶應義塾大学)
第4章 公共図書館における電子書籍サービスの動向 三輪眞木子(放送大学)・磯部ゆき江(日本図書館協会)
第5章 大学図書館における電子書籍サービスの動向 小山憲司(日本大学)
第2部 電子ジャーナル
第6章 学術コミュニケーションと電子ジャーナル 栗山正光(首都大学東京)
第7章 大学図書館と電子ジャーナル 加藤信哉(筑波大学図書館)
第8章 電子ジャーナルの利用 佐藤義則(東北学院大学)
『最初に読む会計学入門 (「即戦力」シリーズ)』
- 作者:田中 弘
- 発売日: 2013/10/10
- メディア: 単行本
会計学の基礎知識はもちろん、会計学がどのように役に立っているのか、役立てればいいのかという視点を得ることができました。
読みやすい文体に加えて、重要なところが囲ってあるので、とてもわかりやすかったです。
目次は、下記のとおりです*4。
会計を知らないと、どんな失敗をするか
会計を知っていると、何ができるようになるか
経理課をのぞいてみよう
簿記と会計はどのようにつながっているか
決算書はどうやって作るのか
会計にはどんな約束があるのか
損益計算書(P/L)の構造を知る
貸借対照表(B/S)の構造を知る
会社は成長しているか
会社の成長に無理はないか
会社は収益性の高い事業をしているか
会社は財務的に安定しているか
コストダウンの技法を学ぶ
在庫を管理する技法—「在庫を寝かせるな」と「在庫切れを起こすな」
資金の管理とキャッシュ・フローの管理
『「経理」がわかる引き継ぎノート ―先輩がやさしく書いた』
経理がどんな仕事をしているのかという概要がわかりました。読みやすかったです。
『蔵書の苦しみ (光文社新書)』
- 作者:岡崎 武志
- 発売日: 2013/07/17
- メディア: 新書
やはりみなさん蔵書の管理に困っているんですね。 自分も整理しないといけないなと思いました。
実践したい教訓は下記の3つ。
- 【教訓 その2】自分のその時点での鮮度を失った本は、一度手放すべし。
- 【教訓 その5】段ボールに溜めておくと、本は死蔵する。背表紙は可視化させておくべし。
- 【教訓 その10】3度、4度と読み返せる本を1冊でも多く持っている人が真の読書家。