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図書館と出会う読書活動『ライぶらり』を広めたい!
最近、山口県が推進する図書館と出会う読書活動『ライぶらり』というものを初めて知りました。
『ライぶらり』は、具体的には下記の読書活動のことです。
参加者が図書館を散策し、面白そうと思った本を選び、なぜその本を選んだのかを短時間で紹介し合う、全員参加型の読書活動。
詳細はこの記事の下の方に書いてある『ライぶらり』の実施方法を読んでもらえるとわかるのですが、『ビブリオバトル』の公式ルールに比べると、自由度が高く、ハードルが低そうです。そして、実施方法がゆるい分、実施者の工夫する余地があります。
www.bibliobattle.jp www.bibliobattle.jp
実施者(指導者)も参加者も、事前の準備を必要とせず、「いつでも」「誰でも」気軽に取り組めるのポイントですね。そして、参加者の発達段階や目的に応じて、探す「時間」、「冊数」、「テーマ(条件)」 などを自由に設定できるため、実施者(指導者)が工夫して実践することができる、とのこと。全員参加型なところもいいですね。
大学図書館のおいても、専門外に視野を広げたり、教養を積むのに効果的だと思います。『ライぶらり』は事前準備がない分、思わぬ資料と出会える確率が高そう。
もし自分が『ライぶらり』に参加したら、毎回、読みたい本・積読本がめっちゃ増えそう。
山口県子ども読書支援センター(平成16年山口県立山口図書館内に設置)において考案されたそうです。なんとなく自然発生的に生まれた昔からある読書活動というわけでなく、山口県子ども読書支援センターが意図して考案したんですね。意外とご近所さんというか、私が住んでいる山口県で考案し推進されていたので、少しびっくりしました。
ちなみに、今回、私が『ライぶらり』を知ったきっかけとなったのは、下記の2つの山口大学の記事でした。
www.yamaguchi-u.ac.jp www.lib.yamaguchi-u.ac.jp
そこで、上の『ビブリオバトル』みたいにまとまったWebサイトがないかな? っと、ざっと検索したところ、下記のページに少し使い勝手のよろしくない3つのPDFファイルが見つかりました。
- https://library.pref.yamaguchi.lg.jp/wp-content/uploads/2012/01/raiburari-leaflet.pdf
- https://library.pref.yamaguchi.lg.jp/wp-content/uploads/2012/01/raiburari-leaflet2.pdf
- https://library.pref.yamaguchi.lg.jp/wp-content/uploads/2012/01/raiburari-setumei.pdf
そこで、応援・広報する気持ちを込めて、上記のPDFファイル3つを参考に、自分なりに使いやすく・わかりやすくするために、少しだけ編集し、以下の部分にまとめました。
自分が知らなかっただけかもしれないけど、『ライぶらり』が広まるといいなぁ。
図書館と出会う読書活動『ライぶらり』とは
『ライぶらり』とは
参加者が図書館を散策し、面白そうと思った本を選び、なぜその本を選んだのかを短時間で紹介し合う、全員参加型の読書活動。
山口県子ども読書支援センター(平成16年山口県立山口図書館内に設置)において考案。
目的
児童生徒を「図書館」と出会わせることによって、読書の幅を広げ、発達段階に応じた自主的な読書活動を促すとともに、学校図書館や公立図書館の自主的な活用を促進する。
特徴
- 指導者も、参加者も事前の準備を必要とせず、「いつでも」「誰でも」気軽に取り組める。
- 参加者の発達段階や目的に応じて、探す「時間」、「冊数」、「テーマ(条件)」 などを自由に設定できるため、指導者が工夫して実践することができる。
実施方法
基本的な流れ
- 「時間」、「冊数」、「テーマ」を決め、図書館を散策し、未読の面白そうな本を探す。
- 探す時間 : 15分~20分
- ポイント : 「異なる分類」から「3冊程度」選ぶ。
- 4人程度のグループで、順番に「本を選んだ理由」を話す。
- 話す時間 : 1人1分
- ポイント : 本の紹介ではなく、「どうして自分がその本を選んだか」を述べる。
- 友達が選んだ本を手に取り、グループで交流する。
- 交流する時間 : 3分~5分
- ポイント : 時間に余裕があれば、自分の選んだ本や友達の選んだ本を読む時間を取る。
- 興味を持った本は貸出手続きをし、借りない本は元の場所に戻す。
- 貸出・戻す時間 : 3分~5分
- ポイント : 「借りる」ことを強要しない。「元の場所に戻す」という利用マナーを教える。
補足
- テーマによっては、探すヒントになるような本紹介をはじめに行う。
テーマの例
- ちょっと気になる本
- 写真や絵の多い本
- 古くても面白そうな本
- 埋もれているお宝本
- 読書感想文によさそうな本
- 自分に役立ちそうな本
- 進路に役立ちそうな本
- ○○の学習に役立ちそうな本
- ○○の学習を終えて興味を持った本
- ○○にピッタリの本
- ○○に薦める本
発展的活動
- 探す本のテーマを児童生徒が考えて実施
- 選んだ本をそのまま使って、テーマ展示を実施(○○の選んだ○○の本)
- 図書委員会活動の際、図書委員が図書館に精通する目的で実施
- 図書委員の自主的なイベントとして実施
- 朝の読書の時間に「ミニライぶらり」として実施
期待できる効果
- 本を書架から取り出し、広げることで、読書への第一歩を踏み出せる。
- 「読みたい」「知りたい」気持ちが生まれる。
- 様々な分類の本や、友達の選んだ本を見ることで、読書の幅が広がる。
- 友達の本選びなどを参考に、本を選ぶ力がアップする。
- 本を通して友達とのコミュニケーションが広がる。
- 自分や友達の興味関心のある分野に気づき、自己や他者への理解が深まる。
- 図書館のどこにどんな本があるかを知り、図書館活用の力がつく。
- 古今東西の知恵が詰まった図書館の価値を知り、図書館利用の意欲が育つ。
- 各校種での実施により、切れ目のない継続的な読書活動ができる
小学校の低学年で実施する場合
- まず「借りたい本を選ぶ」、その後で「それと異なる分類の本を選ぶ」という手順で、2冊を選ぶことから始める。
- 「本の背を見て書架から取り出す」「表紙を見る」「ページをめくる」という本選びの3段階を教える。
- グループ活動では、「題名」を伝え合うことから始め、少しずつステップアップする。
- 選んだ本を「借りなくてもよい」ことを確認し、気軽に本を選ばせる。