猫に夢研究所

自分の備忘録を公開している感じです。国立大学法人で大学図書館職員(図書系職員)として働いています。みなし公務員です。

第5回中国・四国・九州・沖縄地区大学図書館職員フレッシュパーソンセミナーに参加しました

第5回中国・四国・九州・沖縄地区大学図書館職員フレッシュパーソンセミナーに参加しました!

内容の濃いガッツリとしたセミナーでした! 知識を身につける・再確認するだけでなく、同年代の大学図書館職員とも知り合え、有意義な時間を過ごすことができました。


目次



概要

開催日時:2013年9月12日(木)〜13日(金)
開催場所:広島大学学士会館レセプションホール)
対象者:中国・四国・九州・沖縄地区の大学図書館等に平成22年4月1日以降採用された図書系職員
受講者数:29名

大学図書館職員フレッシュパーソンセミナーの趣旨は、以下のとおりです。

 本セミナーは中国・四国・九州・沖縄地区大学等の図書館職員として採用された職員が、職員としての第一歩を踏み出すにあたって、最低習得しておくべき内容を伝達する機会とする。
 また、中国・四国・九州・沖縄地区の公立大学、私立大学の図書館に広く呼びかけ、国公私立の枠を越えて、図書館間連携を必要とする新しい業務展開の基礎としての、若き大学図書館職員の人的ネットワークを形成することを目指すものである。



セミナーの内容

セミナーの内容は、主に講義とグループワークです。
カリキュラムの詳細は、下記のとおりです。



第1日:9月12日(木)

開講式・オリエンテーション(10分)
基調講演「大学図書館員に求められるもの」(70分)
講義1「アクティブラーニングと大学図書館サービス」(40分)
前回受講生報告(10分)
講義2「目録情報と電子リソース」(40分)
グループワーク(90分)
広島大学中央図書館見学(20分)(希望者のみ)
情報交換会(120分)



第2日:9月13日(金)

講義3「『県民の幸せ』のためにある図書館〜”スタバ”はないけど、図書館があるよ〜」(40分)
講義4「研究成果の発信:機関リポジトリ」(30分)
グループワーク(90分)
講義5「学生とつくる大学図書館:広報・協働」(40分)
グループワーク(30分)
グループワークの発表・全体討議(70分)
閉講式(10分)
「Espresso Book Machine(エスプレッソ・ブック・マシン)」の見学(30分)(希望者のみ)



基調講演と講義の感想

基調講演と講義では、講師の方々のお話がとてもうまく、2日間まったく飽きずに受講することができました! 楽しかったです! 自分もあんな風に惹き込みながら話せるようになりたいと思いました。



グループワーク

グループワークでは、そのグループに与えられたテーマについて、受講者4〜5人とファシリテーター1人で討議し、その結果を模造紙を用いて発表しました。発表時間は5分、質疑応答は3分でした。

以下の3つのテーマのうちの1つが、事前に各グループに割り振られていました。



テーマ1

大学図書館員のスキルアップ
(↓これはあくまでも例です)

  • 図書館員としての知識を得る方法
  • コミュニケーション能力の磨き方
  • 自分のキャリアパスをどう考えているか
  • 図書館員に専門性は必要か
  • どのようにモチベーションを保つか、専門性を守っていくか



テーマ2

コレクション構築と研究支援
(↓これはあくまでも例です)

  • 蔵書コレクションの収集方針、課題
  • 書架の構成、収蔵、除却問題
  • データベース、電子ジャーナル
  • 機関リポジトリ・オープンアクセス
  • 学術成果の発信を図書館が支援することとは?



テーマ3

図書館に利用者を惹きつける
(↓これはあくまでも例です)

  • どのような学習支援ができるのか、のぞましいか
  • 利用者対応の課題
  • どのような企画・広報手段ができるのか、のぞましいか
  • 利用者にとって魅力的な図書館とはどんなものか、そのために図書館員ができること、すべきことは?



自分たちのグループワーク

僕のグループは、テーマ2「コレクション構築と研究支援」でした。(気が向いたら、自分たちのグループワークの詳細を記事にしよう。)割り振られたテーマについて話し合いできるように、受講者各自で準備をしてくるようにとの連絡があったので、学術情報流通に関連する以下の3冊にさらっと目を通しました。

とはいうものの、正直なところ、オープンアクセスの説明と機関リポジトリの説明のところを流し読み程度……。いまだに3冊とも通読はしていないので、早めに通読したいと思います。本当は大学時代に通読しておきたかった……。



受講者ごとに宣言

質疑応答が終わったあとは、受講者ごとに宣言をしました。

  • 明日からこれを実行したい
  • こんな図書館員になりたい
  • こんな図書館にしたい

などの宣言をスケッチブックに書いて、発表しました。



全体的な感想

このセミナーを受講して一番よかったと思ったのは、上記の趣旨にもあるように、若手の大学図書館職員の人的ネットワークが形成できたことだと思います。同年代でのつながりができて、心強いです!今後も連絡を取り合って、情報交換をしていこうと思います。

今度は自分が講師として大学図書館職員フレッシュパーソンセミナーに参加できるように、はやく活躍したいです!

準備・運営をしてくださった広島大学の方々、講師の方々、ありがとうございました。



おまけ

広島大学のWebサイトの上部にある「学問は、最高の遊びである。」、好きです!ちなみに、英語版だと、"Discover the joy of learning."と表示されています。

広島大学のキャンパスは、とても広くきれいでした。建物の色合いが母校の筑波大学に似ていて、少し懐かしさも感じました。

情報交換会が行なわれた中央図書館前にあるカフェが、とてもおしゃれでうらやましかったです。それに宿泊した学士会館の部屋も広くて驚きました。広島大学の施設環境、すばらしいです!

今まで広島大学について、ほとんどなにも知りませんでしたが、一気に好きになりました。単純……。

あと、帰りにジュンク堂書店広島駅前店に行きました!本を5冊買いました。