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猫に夢研究所

自分の備忘録を公開している感じです。国立大学法人で大学図書館職員(図書系職員)として働いています。みなし公務員です。

出版社のWebサイトとシステムが気になった話

研究ノート

目次


出版社のWebサイトが似ていると感じていた

出版社のWebサイト(PC版)を見ていたら、なんとなく商品の個別ページが似ていると感じることがありました。例えば、勁草書房ミネルヴァ書房東京堂出版

上記の3つを並べてみるとこんな感じ。 f:id:nekoniyume:20170223124404j:plain


おうふうと汲古書院のWebサイト(PC版)を連続で確認することがあったんですが、この2社ついては交互に見比べると色とロゴが違うだけでほとんど同じ。きっと出版社に人気のテンプレートがあるんだろうと思っていました。

上記の2つを並べてみるとこんな感じ。 f:id:nekoniyume:20170223124408j:plain


出版社専用システムが存在していた

で、ずっとそこで終わっていたんですが、偶然、HONDANAという出版社専用のWebシステム(CMS?)を見つけて、この謎が解けました。上記の出版社は、いずれもこのシステムを使っていたからデザインが似ていたのです。

www.hondana.jp

ただのテンプレートではないので、登録した書誌データを、Webサイトで利用するだけでなく、取次や書協、JPO近刊情報センターに送信するというニッチな機能があるようです。

出版社のWebサイトを見たり調べたりして本を買う人よりも、Amazonや本屋、広告、書評を見て買う人が圧倒的に多いだろうから、出版社にとってはWebサイトそのものの重要性は低いだろうけど、データ送信機能のあるシステムだと一般的なCMSより導入するメリットがあってよさそう。

特長3 取次や書協、JPOにデータ送信可能
  • HONDANAに登録されたデータは、取次や書協、JPO近刊情報センターに送付することが可能です。
  • 新刊情報を個別に送付する手間を軽減します。
  • 送付されたデータは、取次各社のPR誌掲載やBooks.or.jp(書協)の登録等に使用されます。

あと、とても地味なところですが、在庫や絶版・品切れの情報が表示されていたり、サイト内で簡単に本を検索できるところがありがたいです。

こういう書誌データや在庫情報が活用できたり、しっかり更新される出版社のWebサイトやシステムが増えてほしい。


「出版社システム」(?)

HONDANAを知ってから、他にも出版社向けのニッチなシステムがあるのかなと思って検索すると、名前そのまま「出版社システム」(?)というものがあることがわかりました。

WebサイトまわりがメインのHONDANAとは異なり、受注管理、在庫管理、原価管理や印税・原稿料管理などができる基幹システム(出版社向けのERP?)です。ごっついです。「出版社システム」というキーワードで検索したところ、上位3つはこんな感じです。

当たり前かもしれませんが、図書館には図書館システムがあるように、その業界ごとに専用のシステムがあるものなんですね。


出版社はどうやって原稿のデータ管理をしているのか気になる

あと、出版社のシステム関連で気になっているのは、どうやって原稿のデータ管理をしているのかということ。出版社システムはお金絡みのことが中心みたいなのでこの件は関係なさそう。

著者と編集者との間(社内外)で原稿のやりとりが頻繁にあるだろうし、改訂を前提としている辞書・事典があったり、一方でかなり時間が経ってからの改訂版や復刻版を出版したり。

そこは原稿を管理する専用システムではなく、グループウェアやオンラインストレージ?